ガバナンス
国際病院連盟(IHF)には、総会、理事会、執行委員会という3つの機関があります。
IHF総会は、IHFの全会員で構成される、会員全体の正式な意思決定機関であり、会議にはすべての会員が招待されます。総会ではすべての会員に発言する権利がありますが、理事会メンバーを選出する投票権・選挙権は正会員のみに与えられています。
総会は、IHF世界病院学会の期間中に招集されます。総会の責務は次の通りです。
- 理事会メンバーの任免を行う。
- 理事会メンバーの提言に基づき、メンバーの中から会長を選出する。選出された会長は、次期会長として2年間務めた後に会長に就任する。
- 理事会の提言に基づき、IHF名誉会員の選出、資格保留および停止を行う。
- 正会員資格に関する理事会の決定について、裁定委員会の役目を果たす。
- 年2回のIHFの活動報告書および年次会計報告書の承認について決定を下す。
- 長期方針および長期戦略の承認について決定を下す。
- 理事会の提言に基づき、IHFの事務所の場所について決定を下す。
理事会は、総会の権能の範囲内または総会によって付与された権限の範囲内で、IHFの業務全般の統括管理を担う機関であり、25名のメンバーで構成されています。理事会の責務は次の通りです。
- 第三者との関係においてIHFの代表の役目を果たす。
- 規則に示されているCEOへの委任事項の範囲を超えてIHFがとる法的手段に対し、権限を付与する。
- IHFの全会員の会費を決定する。
- 財務委員長の任命、保留、解任を行う。
- CEOの任命、保留、解任を行う。
- 総会に対し、会長選出の提言を行う。
- 総会に対し、名誉会員の任命、資格保留および停止について提言を行う。
- 財務委員長およびCEOに対して指示を行う。
- 準会員に関する執行委員会の決定について、裁定委員会の役目を果たす。
- 総会での最終承認のために、年次報告書および年次会計報告書の承認について決定を下す。
- 総会での承認のために、長期方針案および長期戦略案について決定を下す。
- 医療関連組織に対するIHFの提言や懸念を表明するための方針意見書を採択する。
- 総会に対し、IHFの事務所の場所に関する提言を行う。
- その他、総会に明示的に帰属しない責務はすべて理事会の責務となる。この規約で予見されていない状況が生じた場合には、理事会が判断を下すことになる。
理事会は、理事の中から、4名(会長、次期会長、前会長、財務委員長)で構成される執行委員会を選出します。執行委員会は、理事会の権能の範囲内または理事会によって付与された権限の範囲内で、IHFの日常業務の監督、理事会の閉会期間中の業務遂行、CEOのサポートを担う機関です。
IHF事務局は、理事会が任命したCEOを長とし、IHFのさまざまな日常業務を遂行します。以下に示すように、事務局の任務は多岐にわたっています。
- IHFの業務を遂行する。これには、IHFの日々の運営、IHF事務所の施設管理、IHFの刊行物、協議会や会議その他IHFの活動に関連したイニシアティブの計画・調整・実施、IHF会員との関係および会員サポート、IHFの使命・目的・目標の振興・促進、会員増加運動の計画立案および実施、スタッフの雇用および解雇、資金の割当て、承認された予算に従った支出などが含まれます。
- IHFの各機関による方針立案を準備し、遂行する。
- IHFの書記官として機能し、各機関の活動を記録する。
- IHFの代表として第三者会議に参加する。
- IHFが主催する分析作業を監督する。
- 理事会が必要とする他のあらゆる任務を遂行する。
- 公立および私立の病院や医療関連組織、コミュニティ、商業団体の間の相互作用を促す国際的なパートナーシップを育成する。
- 会議や会合および国際イベントへ積極的に参加し、またそれらを組織することで、患者ケアの向上を促す。
- 会員と企業の間の効果的で継続的なインターフェースを確立する。
IHFのガバナンスの詳細については、
IHF規約および規則を参照のこと。